【感想文】人工知能と経済の未来

https://www.amazon.co.jp/人工知能と経済の未来-2030年雇用大崩壊-文春新書-井上-智洋/dp/4166610910

 

第1章

シンギュラリティについて。

コレ議論でいつも素朴に思う事があって、パソコン的なスペックについてはムーアの法則をベースにしてんじゃないの?と。確か、そろそろ限界ですよ的な記事を見たことあったんだけど。

と思って調べてみたら、この章にも出てくるカーツワイルがその限界を認めつつ、収穫加速の法則とか三次元分子回路とかっていう、またまたファンタジー的なコンセプトを提示してるのね。んー、ビジョナリスト

 

第2章

全脳エミュレーションと全脳アーキテクチャについて。

エミュレーションの方は何となく、どっかで人間らしい倫理の壁に阻まれるカンジがするな。脳の解析とナノボット技術と、双方独立した進化発展が必要っぽいから、そもそも時間かかって、その間にアーキテクチャの方がリードするかね。

アーキテクチャの方でも結局のところ、「身体知」っていう「人間らしさ」の限界提示があって安心するような、納得するような、落胆するような…

 

第3章

ここにきてマクロ経済的な論考。

特化型であろうが汎用型であろうがAIの進展は一定程度の失業を引き起こす。それにより経済が停滞するところに、金融緩和を行うことで景気を刺激する、と。マクロ経済的な理論では筋が通ってるカンジがするけどね。

でも、トリクルダウン理論とかでもそうなんだけど、いわゆる「情弱」みたいなことがあって、今の世の中、政府などの経済政策の波・情報が末端まで行き渡りづらいんだと思うのよね。その辺りの情報を収集して、個人向けのソリューションメニューとして提供するビジネスとかどうよ?FPとか税理士とかの仕事っぽいか。